【連載コラム】感染コラム:喜多万里子

2017年11月30日更新

看護師目線のウソ・ほんと!賢い市民を増やすピンクロコラム

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感染コラム

コラムニスト:喜多万里子(株式会社キタイエ取締役・ナースプロジェクト代表)

感染コラム
みなさん こんにちは
喜多万里子と申します。コラムのテーマは「感染」です。
認定看護師でもなく、病院の勉強会係りや介護施設の感染管理をした程度なので、大した事は書けないのですが、今回は一般と違う角度からの「感染」について書いてみたいと思います。

【感染予防の基本は手洗い~だけど一つ間違えると超危険】
皆さんは手を洗う時、どんなハンドソープを使っていますか?
洗った後、消毒をしていますか?

手には悪い菌も付きますが、良い菌もいて、皮膚の環境を絶妙に保っています。
ところが最近見かける「殺菌」「除菌」と名の付くソープがとても危険だと指摘されています。危ないと言われ、米国で禁止や規制がされているのに日本で使用されているものは「トリクロサン」と言われている成分。キレイキレイやミューズといった有名な商品をはじめ、様々な商品に使われていました。この成分は皮膚から血液に浸透し、尿や母乳にまで出ることが分っています。最近では、その有害性のため、その成分の規制が徐々にされてきています。

その有害性とは・・・
① ノロウィルスに6倍かかりやすくなる。
言い換えると感染症にかかりやすくなる、という事です。これは、殺菌成分が、有害バクテリアを殺す常在菌まで殺してしまうからです。
② ホルモンバランスを乱し、その乱れが乳がんのリスクを増大させる可能性。
妊娠中の女性は胎児に悪影響も。
③ 免疫力の低下・アレルギー発症の原因~特に子供は要注意
④ 筋力機能の低下
⑤ 環境ホルモンとして海生生物に悪影響

研究結果では根拠がないとまで指摘された洗剤などの「殺菌」効果。
効果がないどころか、感染や病気の原因になる可能性があるといわれているのです。

【手洗いの注意事項】~手の常在細菌環境は大切
*手洗いは流水またはぬるま湯で洗う。
*石鹸を使う時は添加物の少ないものを少量だけ使う。
*消毒薬などは必要最小限に。
手が荒れている方は、洗剤や洗い方を見直してみてくださいね。

抗菌グッズの害
靴下や肌着、手袋、布団、タオル、歯ブラシ、などなど、私達の身のまわりは抗菌グッズであふれています。それは効果がありますか?その抗菌成分は安全ですか?抗菌グッズは、その効果がよくわかっていない事から「気やすめ産業」と呼ばれることもあります。
抗菌グッズに練りこまれているのは各種の消毒剤や抗菌物質です。肌に触れる抗菌物質は皮膚のバリアを壊し、皮膚炎の原因になる事があります。抗菌剤入りボデイソープで体を洗うと皮膚の常在細菌の90%がなくなると言われ、それが元通りになるのは12時間かかるといわれています。こうした皮膚バリアの乱れから、免疫バランスが崩れ、アレルギーの発症原因にもなります。歯ブラシなどは直接口に入るものなので特に注意しなければなりません。

皮膚バリアが壊れると・・・それは感染の大きな原因です。感染防止のはずが感染を助長させることになっているかもしれません。手洗いや消毒で手が荒れてしまったあなた、「感染予防は、消毒よりまず皮膚バリアを守る事が大切です。」

・プロフィール・
1963年生まれ。株式会社キタイエ取締役・ナースプロジェクト代表。職業紹介責任者。防衛医科大学校高等看護学院卒業後、同大学病院にて勤務。退職後、武蔵野女子短期大学に学び、卒業、結婚、出産を経て看護師として復帰。現場から、看護師の転職、派遣にまつわる問題を見つめてきた。現在は、その問題点や、正しい転職情報を発信し職業紹介事業を行うとともに、看護師がいきいきと働く環境作りのため、コンサルタント事業、フリーランスナース応援事業、メディア事業(ナースメディア)を行っている。

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