【連載コラム】楽しい育児をするための妊娠期の過ごし方:野平りいな

2017年11月30日更新

看護師目線のウソ・ほんと!賢い市民を増やすピンクロコラム

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出産の昔と今

みなさま、初めまして。助産師の野平りいなです。
周産期の現場で見ていること、感じていることをお伝えできれればと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて第一回目のテーマは「出産の昔と今」についてです。

2015年にドラマ化されたコウノドリ、ご覧になられましたでしょうか。
コウノドリでは周産期に関する様々な問題をテーマにまとめられていましたがその中でも?出産の昔と今?を感じさせるテーマがありました。
それは出産に対する考え方、正しい出産とは何かというテーマでした。

昔は、陣痛という痛みを乗り越えるからこそ子供がかわいい、痛みに耐えてこそ母親になれるというように言われていました。今でもこのように考える方は少なくないと思います。確かに陣痛は痛いし、それを乗り越えることで見えてくる感情、達成感もあると思います。

しかし、その痛みがあるから母親になれる、子供を可愛いと思えるというのは違うのではないかと感じるのです。
医療の発達により麻酔というものができるようになってから、出産の幅も広がりました。帝王切開術や和痛・無痛分娩などの出産方法が確立されたのです。これは人類の存続を考えるとなくてはならないものとなったと言えます。かつては救えなかった命が救えるようになったのです。

ではその分娩方法が良いかどうか、人々の受け入れはどうなのかと問われれば国によっても、世代によっても大きく異なります。帝王切開術や無痛分娩など麻酔を使用する分娩は、正常経膣分娩を経験した人にとっては到底考えられない方法かもしれません。
現に自分は母児ともに安全に出産できているわけでそれが普通だと思っているからです。

また、正常経膣分娩がいいと思われている理由としてもう一つ考えられるのは「自分の力で産んだ」という気持ちが持てるかどうかもあると思います。帝王切開術はもちろん、無痛分娩も自分と赤ちゃんの力だけではなく第3の手が加わることによる分娩になります。それが母親としての使命感のようなものを削いでしまうのではないかと思うのです。

でも、日々いろいろな出産に関わらせていただいていると、どんな出産でも母親の子どもへの愛情に違いはないなと感じるのです。
経膣分娩であっても帝王切開であってもその出産をすると決めたのは他の誰でもない母親であって、その決定には必ず子どもへの愛があるからです。

今を生きる母親たちとこれからを生きていくであろう母親たちが、妊娠・出産を通して楽しい子育てをできるように、しやすいようにしていくのが私たち助産師の役割の一つであるのだと考えています。

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